AliExpressでスマホが届かない!追跡番号LP〇〇〇SG、Quantium Solutionsの罠とは?
これまでAliExpressで2017年から購入しはじめ、数百回を超えています。総額100万円以上の買い物を経験してきました、これまでにスマートフォンやタブレットを何度も購入してきました。
昔は中国政府の規制によって、リチウムイオン電池を含む製品が航空便で発送できず、荷物が届くまで40日〜50日くらい待つのが普通でした。
しかし2023年ごろ、コロナによる規制が緩和されたこともあって、AliExpressは日本向けの発送に力を入れるようになりました。普通の商品なら、1週間もかからず届くことが増えてきました。
それでも、リチウムイオン電池を含む製品に関しては、今でも大変なんです。
2024年11月、スマートフォンを購入しました
今回購入したスマートフォンは、私が使うためではなく、代理での注文です。とはいえ、毎年恒例の「11.11セール」を利用して、できるだけお得に買おうと頑張りました。
通常、スマートフォンは高価なので、DHLやFedExなどの速達便で送料を数千円負担してでも早く手に入れることが多かったです。
でも最近は、標準配送でも1週間で届くことが増えてきたため、今回は「AliExpress Standard Shipping」という送料無料のオプションを選んでみました。
今回はリチウムイオン電池を含む商品をAliExpressで注文した際の体験談です。
追跡番号「LP〇〇〇SG」になりました
11月11日のセールで購入し、セラーとやり取りを経て、実際に発送されたのは11月28日でした。
追跡番号は、シンガポールポストを経由する「LP****SG」という形式で、国際郵便で使われるものです。
これまでの私の経験では、荷物が届くまでには以下のようなケースがありました:
- CPUなどの小型機器:2〜3週間で郵便局がポストに投函
- タブレット:2〜3週間で郵便局がポストに投函
- ワイヤレスイヤホン:紛失かと思いきや2ヶ月後にFedExのラベルで郵便局が配送
- タブレット(別ケース):1ヶ月後、なぜか佐川急便が届けてくれた
リチウムイオン電池を含む製品の場合、AliExpressはシンガポールポストを利用して、中国の航空便を回避するルートを取っているのが特徴です。
ただ、これだけは言えます。
シンガポールポスト経由(LP〇〇〇SG)の荷物は、今まで一度も紛失したことがありません。たとえ2ヶ月かかっても確実に届き、そこには“シンガポール”という信頼感があるのです。
2024年11月に注文したスマートフォンはどうなったのか?
AliExpressでも、発送後、追跡番号と言う物が通知され、ほとんどトラッキング検索=荷物の追跡情報を参照することができます。
12月1日、シンガポールポストの追跡ページで情報が更新されましたが、それ以降、動きが止まってしまいました。
- 2024/12/1 13:18 Arrival at Processing Center (Country code: JP)
- 2024/12/1 13:18 Arrival at Destination Post (Country: JP)
シンガポール・ポストはこちらから追跡検索が可能です。
https://www.singpost.com/
通常であれば、この追跡情報が表示された翌日には、日本の郵便局の公式サイトでも追跡できるようになり、遅くても2週間ほどで荷物が到着するのが一般的です。
おかしなメールが届くようになった
しかし今回、初めておかしなメールが届くようになりました。その内容については、こちらの記事に詳しくまとめています:
tqgj.emailから「注文のスクリーンショットを提供してください!」詐欺か?遅延か?徹底調査レポート
このメールは、いわゆる「通関詐欺」の一種と考えられます。シンガポールポストの公式サイトでも、SMSやメールを使った詐欺には「絶対に返信しないでください」に呼びかけられていますので、皆さんもご注意くださいね。
突如動き出したtracking
- 2024/11/28 14:03:00 Shipment created
- 2024/11/28 14:38:06 Shipment received at hub/ branch
- 2024/11/28 15:02:50 Shipment handed over for line haul/ delivery
- 2024/12/01 13:18:53 Shipment received at 3rd party hub/ branch
- 2025/01/22 00:00:00 Shipment released from customs/ government check point Item examined
- 2025/01/22 23:23:00 Shipment arrived at destination port
- 2025/01/28 00:00:00 Shipment released from customs/ government check point Item examined
- 2025/01/28 14:27:00 Shipment arrived at destination port
- 2025/01/29 12:42:00 Shipment out for delivery
- 2025/01/29 15:52:00 Shipment out for delivery
- 2025/01/29 16:10:01 Shipment delivered Delivery complete and dues received
Quantium Solutionsが関わっていました
最終的にわかったのは、今回の便を担当していたのは、シンガポールポストの子会社である「Quantium Solutions」でした。この会社の公式サイトでも追跡が可能で、以下のリンクから確認できるようになりました:
https://track.quantiumsolutions.com
1月22日に突然動き出したtracking情報は、1月29日に「配達完了」と表示されました。
ですが、荷物は手元に届いていません。

サポートに問い合わせました
Quantium Solutionsは日本にも支店があるので、日本支店に問い合わせをした所、日本は営業のみなのか、日本支店では把握ができない。購入店に相談するように言われました。
シンガポール・ポストに問い合わせをすると、受取人は、地域の郵便局に追加サポートを依頼するよう返答が来ます。しかし、日本の郵便局の追跡には何も出てきません。
さらに調査が必要な場合は、送信者のみが正式な調査を開始できるため、送信者と連携するよう求められました。
オープン紛争で返金してもらっているので、ここで調査は断念します。
ここから推測できること
- 詐欺メールの関係者が横取りした可能性
1月29日12時に荷物を宅配業者が受け取り、15時には配達に向かい、16時に「配達完了」という流れは、日本の宅配事情としては不自然です。 - ラベルの貼り間違い
AliExpressの荷物は何度も異なる業者を経由するため、その都度ラベルが貼り直されます。この過程でラベルが誤って別の人に配達された可能性も考えられます。 - 紛失した荷物をごまかした?
万が一紛失した場合でも、tracking上で「配達完了」と見せかけるために記録を操作した可能性も否定できません。1月29日に荷物を受け取り、同日に配達完了とする流れは追跡上ごまかしができそうです。 - 返送された?
それならトラッキングは、もう少し別の形になるはずですが、Quantium Solutionsの追跡情報で返送を見たことが無いので判断ができません。
おそらく、これらのどれかが原因ではないかと考えています。
まとめ
今回の注文は、30日までに到着しない場合の「到着保証」が付いていました。そのため、AliExpressから「紛争をオープンしてください」という案内メールが届き、すでに返金を受け取っています。
そのため、荷物が届かなければそのままでOKですし、もし今後届いたら無料でもらえることになります。正直ラッキーな面もありましたが…
ただし、過去には90日保証のケースもありました。この場合、tracking上で「配達完了」となった場合には、返金を受けられなかった可能性が高いです。
高額な品物を購入する際には、やはりFedExやDHLなどの信頼できる配送方法を選ぶべきかもしれません。
今回の経験から、スマートフォンなどの高額商品では、「AliExpress Standard Shipping」を使うことはもう無いと思います。
AliExpressで購入する際は、配送方法を慎重に選び、追跡情報をこまめに確認することが大切です。
追記:Quantium Solutionsは、日本でも営業活動をしているので、サポートに訪ねた所、日本の「Quantium Solutions」は、検索を把握できなく、発送担当ではなく、どちらかといえば、営業のみ行っている雰囲気です。調べることはできないそうです。