【実機レビュー】中華製エンジンブロワー「EB-260」は5,000円台でマキタの代わりになるか?AliExpressで購入!
マキタやハイコーキなど、日本でも有名な電動工具メーカーはいくつもありますよね。でも、そんな中でも「電動ブロワー」ではどうしても乗り越えられない壁が出てくること、ありませんか?
そんな時、ちょっと気になってくるのが「エンジン式ブロワー」。でも、日本のメーカー製って、やっぱりお値段が高めなんですよね。
そこでAmazonをのぞいてみると、聞き慣れない中国系のブランドがいくつも出てきます。しかもブランド名は違うのに、どれも似たようなブロワーばかり。これは気になりますよね。
よ〜く写真を見てみると、「EB260」や「EB-260」と書かれている機種がとても多いんです。あれ、これ全部中身が同じなのかな?と気になってきました。
EB-260って何?
実は「EB-260」を製造しているのは、浙江省武義にある「OO Power Machinery」というメーカーなんです。製品名は「OO‑EB260」として展開されていて、中国国内では他社へのOEM供給も行っているようです。
このため、いろいろなブランド名で販売されていますが、中身はほぼ同じ。そして、価格競争が激しいので、安く手に入りやすいというのがポイントです。
ここではメーカーから提供された情報を元に、仕様などをご紹介していきますね。
EB-260の主な仕様
EB-260系のブロワーは、販売するメーカーごとに仕様に若干の違いがあります。特に風量や重量は、計測方法の違いで数値にばらつきがあるので参考程度にご覧ください。
項目 | 仕様 |
---|---|
型番 | EB260 |
排気量 | 25.4cc(または26cc) |
出力 | 0.75kW / 7500rpm |
燃料比 | ガソリン25:エンジンオイル1(混合ガソリン) |
燃料タンク容量 | 約0.5L |
風量 | 約0.17立方メートル/秒(612m³/h) |
本体重量 | 3.8kg〜5.5kg(モデルにより異なる) |
用途 | 落ち葉やほこりの吹き飛ばし、庭・道具の清掃など |
EB-260に搭載しているエンジンの仕様は以下の通りです。日本では、ごく普通の草刈り機のエンジンと同等のエンジンを搭載しています。
項目 | 値(おおよそ) | 備考 |
---|---|---|
排気量 | 25.4 cc | 2ストローク |
出力 | 0.75 kW / 7500 rpm | ガソリン混合燃料使用 |
燃料比 | 25:1 ~ 40:1 | 機種により異なる |
風量(風量) | 約 0.17 m³/s(= 612 m³/h) | 標準モデルでこの値 |
風速 | 約 60〜75 m/s | 吐出口径・設計で変動 |
重量 | 3.8kg〜5.8kg | 軽量モデルあり |
燃料タンク | 約 500〜650 ml |
日本のメーカーとの差
項目 | マキタ(例:BHX2500CA) | 中国EB260 参考値 |
---|---|---|
風量 | 約 10.1 m³/min | 約 10.2 m³/min |
最大風速 | 約 64.6 m/s | 約 60~75 m/s(記載値) |
本体重量 | 4.4 kg | 3.8~5.8 kg |
とりあえずポチってみた

今回購入したのは、AliExpressのセール中に見つけたEB260。お値段はなんと、送料込みで5,000円台でした!Amazonよりも安く、しかも青色のモデルが欲しかったので、迷わずポチっとしました。
配送はChoice便。でも大型荷物の扱いになるため、受け取りまでに10日ほどかかりました。
開封します

箱はボロボロでしたが、中身は無傷でひと安心。「EB-260」と大きく書かれた本体。中国ではかなり普及しているエンジンブロワーのようです。「Japanese Technology」とも書かれてますが、もちろん日本製ではありません。
おそらく「日本の技術を参考にしていますよ」というアピールでしょうね。
同梱品

- エンジンブロワー本体
- 組み立て式ホース
- 説明書
- 混合燃料用計量容器
- メンテナンス工具
- ジョウゴ
混合油を作るための計量器も入っていたのは嬉しいポイント。
日本のホームセンターならそれぞれ安く買えますが、現地ではまとめて入っているほうがありがたいんですよね。
混合燃料の比率は25:1〜30:1と説明がありました。できる限り25:1を選んでおくと安心です。最近では、25:1〜50:1両対応の混合油も増えていて便利ですね。
筆者も今回は両対応タイプを使用しましたが、今のところ不具合はありません。
エンジンの始動方法

説明書は中国語。でも、使い方はシンプルです。給油口・スターターロープ・チョーク・アクセル・停止スイッチと、基本的な構成になっています。

まず燃料を入れたら、「燃料ポンプ(プライマーポンプ)」を数回プッシュ。
感触が変わってきたら、燃料がしっかり届いた証拠です。

プッシュは手が届きにくいので注意してね。

次にチョークを上にしてONにします。冷えたエンジンはチョークON、エンジンが暖まっていればOFFでも大丈夫です。

あとは軽くアクセルを握った状態で、スターターロープを引きます。
筆者の場合は、最初の始動に5回ほど引く必要がありました。
かかりにくいときは、チョークをOFFにしたり、もう一度プライマーポンプを押すと改善することがあります。
操作にちょっとしたコツが要りますが、慣れればスムーズにエンジンがかかります。
エンジン始動後の様子
エンジンがかかると、やっぱりちょっと騒がしいです。
アイドリング中でも風が出るので、作業していないときはエンジンを止めた方がよさそう。
アクセルを握ると風量が強くなり、さすがエンジン式というパワーを感じます。
電動タイプとは段違いの風力ですね。
軽く掃除してみましたが、小石も飛ぶほどの風圧でびっくり。
本格的な清掃にも期待できそうです!
使わない時の注意点
エンジン式ブロワーを使い終わったら、ちょっとした手入れで長持ちします。
おすすめは、使用後に燃料を抜いて、空回ししてから保管する方法です。
- 燃料タンクを傾けて、残った燃料を抜きます。
- そのあと、エンジンを少し空回しして残った燃料を使い切ります。
- 燃料が切れると、自動的にエンジンが止まります。
このひと手間で、キャブレターの詰まりや燃料劣化を防げるので、次回も気持ちよく使えますよ。
安全に使うための注意点
エンジン式はパワーがある分、安全には十分な注意が必要です。
- 保護具の着用: 小石やゴミが高速で飛散します。作業中は必ず保護メガネを着用しましょう。また、大きな騒音から耳を守るため、耳栓やイヤーマフの使用を推奨します。
- 排気ガス: 2ストロークエンジンのため、特有の排気ガスが出ます。風下で作業しない、屋内やガレージなど換気の悪い場所では絶対に使用しないようにしましょう。
- 周囲の確認: 作業を始める前に、人や車、家の窓など、石などが当たると危険なものがないか必ず確認してください。
中華製エンジン工具を選ぶ際の注意点
今回購入したEB260は非常にコストパフォーマンスが高い製品ですが、安価な海外製品ならではの注意点も理解しておく必要があります。
- 品質の個体差(当たり外れ): 製品によっては、初期不良や組み立ての精度が低い場合があります。
- 耐久性: 「意外とタフ」という印象ですが、国産メーカー品と比較した場合の長期的な耐久性は未知数です。
- 保証とサポート: 故障した場合、国内での修理サポートや交換部品の入手は困難な場合がほとんどです。ある程度の知識があり、ご自身でメンテナンスや修理に挑戦できる方向けの製品と言えるかもしれません。
ただし、キャブレターやリコイルスターターといった消耗品のアフターパーツは、AliExpressや中国の大手ECサイト「京東(JD.com)」で驚くほど豊富に、そして安価に販売されています。
そのため、ご自身で中国からパーツを取り寄せることに抵抗がなく、エンジン式草刈り機などのメンテナンス経験がある方であれば、万が一の故障にも対応しやすく、より安心して長く使えると言えるでしょう。
まとめ
2ストロークのエンジンは、意外とタフで頑丈。壊れにくい構造なので、頻繁に使わない方でも安心して使えます。
普段はあまり使わないけど、いざという時にブロワーが欲しい……そんな方には、5,000円台で手に入るこのEB260は、本当に良い選択だと思いました。
電動タイプよりパワーがあって、価格も手ごろ。これは良い買い物になりました!
AIによるこの記事の解説
- ポイント1: 「EB-260」は中国の「OO Power Machinery」製で、OEM供給され複数ブランド名で流通していることを詳述。
- ポイント2: 実際にAliExpressで購入し、開封から使用方法、安全対策まで現地レビューを交えて具体的に解説。
- ポイント3: 安価な中華製品のメリットとリスク(初期不良、サポート難など)についても利用者視点で整理している。
よくある質問(FAQ)
- Q. EB260ブロワーの排気量と風量はどのくらい?
- A. 排気量は約25.4cc、風量は約0.17㎥/秒(612㎥/h)です。
- Q. EB260の燃料は何を使えばいい?
- A. ガソリンと2ストオイルを25:1の混合比で使用します。
- Q. EB260は日本製ですか?
- A. いいえ、中国のOO Power Machinery製です。
- Q. 日本のマキタ製ブロワーとの違いは?
- A. 価格が安く、風量や風速は類似しますが、耐久性やサポートは異なります。
- Q. 使用後のメンテナンス方法は?
- A. 燃料を抜き、空回ししてから保管すると長持ちします。